■blog vol15:ぷらぷらのお野菜紹介 じゃがいも

梅雨明けも近いのか、日に日に暑さが増していく今日このごろです。
農薬不使用などこだわり栽培のお野菜の生産・販売を京都洛西にて行っていますPlantsPlanetぷらぷら 広報担当・嫁です。

今が旬のお野菜、それは「春じゃが」!わたくし、この時期のジャガイモに目がありません。今回はそんなジャガイモについて書いてみたいと思います。

ジャガイモの種類について
大きく分類すると、①ホクホク系(男爵のようにでんぷんが豊富で粉ふき芋などに適するもの)と②しっとり系(メークインのように煮崩れしにくくシチューなど煮込み料理に適するもの)がありますが、近年ではカラフルなものや、希少種に至るまで、各種通販サイトやホームセンターなどで種イモが販売されています。

ジャガイモの栄養価
栄養価に関しては以下をご参考にどうぞ。
ビタミンCがイモ類の中では多い方であることと、約20%がでんぷんであるためエネルギーになりやすいというのが特徴でしょうか。
(引用:Wikipediaじゃがいも

植え付け~収穫までの流れ
ぷらぷらではこれら複数種類のジャガイモを所せましと植え付けしています。
地面がカチカチに凍る程の寒さがなくなった2月初旬ごろに、種イモを準備します。
1)植え付け準備
種イモはそのままごろっと1個植えることもありますが、大きいサイズのイモは半分や1/3程度にカットして植え付けます。植え付けの際、切り口から腐り出すのでそれを防ぐために切り口面には灰をまぶします。表面が軽く乾く程度外気に触れさせてから植え付け開始です。
2)植え付け
ジャガイモは植え付けた種イモから地表までの間の土の中に出来る特性があります。なので、普通の農家さんはジャガイモを植えた後に「土寄せ」といって茎の部分に土を寄せて茎を埋めることで、収量を増やします。
ぷらぷらでは基本自然農法を目指したお野菜づくりで極力手間を省いているため土寄せはしていません。
その代わり、「種イモを深く植える」ことで収量を確保しています。(※ジャガイモの植え付けには収量を増やす色々な「ワザ」があるようですが、当畑では試行錯誤の上、この方法をとっています。)目安としてシャベル1つ半、50センチ程度の深さです。


植え付け後、せっかく出てきたジャガイモの新芽が霜でやられないように、上から不織布を「ふんわり」かけます。
不織布をかけるときはなるべく「たるませて押さえをする」のがコツです。


3)新芽が出てから
新芽が出ても基本はほったらかしですが、4月中ばからのジャガイモはとんでもなく元気。
ニョキニョキ葉っぱを展開し、背丈も50センチを超えてきます(!!)ので、上からかけている不織布が押し上げられます。なので上述した不織布を「ふんわり」かけていないとその生育で不織布が押し上げられいつの間にか風でひらひら~なんてことも。不織布が飛ばないようにご注意ください。


4)不織布を外す
5月のGWが近くなり、遅霜の心配が無くなったころに不織布を外します。お日様をたっぷり浴びさせて新しく作られているジャガイモの赤ちゃんたちを太らせるイメージ。当畑では最低気温が5度以上の日が続くようになってきたらこの作業を行います。
それでもまれに急な寒さにあたって新芽が凍りつくことも。露地植えだとこのあたりの見極めが難しいです。


5)いざ収穫!
収穫近くになるとジャガイモに花が付き始めます。ほどなくしてジャガイモの葉っぱが黄色くなってきますので、このあたりが収穫時期。あまり早くに収穫してしまうとでんぷんが形成されずシャクシャクとした(まるで梨のような食感の)ジャガイモに遭遇することがありますので早く掘りたい気持ちは抑えつつ、葉っぱが黄色くなるのを待つのが良いように思います。今年は梅雨に入ってしまいましたが(早かった…!)、本来は梅雨前くらいが収穫時期です。収穫後は日光に当てないようご注意を。ソラニンという物質が生成され表面が緑色に。食べると中毒を起こします。ですので表面が緑色のものは分厚めに皮剥きし、芽の部分も取り除いて食べることをお勧めします。

ジャガイモの収量
種類によっても大きく変わりますが、植え付け時の種イモ㎏数に対して収穫量は約2~4倍程度。収穫まで放置にも関わらずこれは何とありがたい野菜。手間のかからない良い子です。世界的に見たときに主食の1つとして選ばれるのも納得です。

食べ比べ!ジャガイモ
気になる味について、食べ比べ表を作ってみました。あくまで一般的な食味なので
絶対このとおり…とは言えませんがご参考まで。(※印刷や配布などご自由にご利用ください。画像2次利用されたい方は当HPのお問い合わせよりご連絡ください。)
ぷらぷらではこの食べ比べ表にある10種類を今季栽培しています。

おすすめジャガイモ・レシピ
卵たっぷりの「スペイン風オムレツ」はいかが?ボリューム満点で食べ応えのある一品です。
(材料)2人前
・じゃがいも…中サイズ2~3個
・卵…Mサイズ2個
・塩・こしょう…適量
・オリーブオイル…適量
・パセリ…お好みで
・ケチャップ…お好みで
①ジャガイモをスライサーまたは包丁で千切りにする。
②切ったジャガイモをボウルに入れ水にさらし、水気をしっかり切る。
(水にさらすことでジャガイモの変色を防ぎ、表面のでんぷんが洗い流されるためフライパンにこびりつくのを防ぎます。)
③②のボウルに卵2個を割り入れ塩コショウ、刻んだパセリを適量入れて均一になるまで混ぜ合わせる。
④フライパンに油を敷いて③を流し込み中火で片面5~10分ずつ焼く。お好みでケチャップをかけて召し上がれ♪チーズや刻んだオリーブを入れてもおいしいですよ。

ジャガイモは無人販売、マルシェ、通販などで随時販売しています。美味しいからついつい食べすぎちゃうジャガイモ。(そうか春に体重が増えるのはこのせいか…)いずれの種類も在庫なくなり次第、売り切り完売の品ですので、ご注文はお早目にどうぞ。

以上、「ぷらぷらのお野菜紹介 ジャガイモ」でした。

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