■blog vol16:ぷらぷらのお野菜紹介 ズッキーニ

梅の実が手に入りせっせと梅仕事をしながら日に日に上がってくる梅酢ににやにやしている広報担当・嫁です。(早く自家製の梅で梅干しが作れるようにならないかなぁ。大きく育ってくれ、畑の梅の木!!)

お野菜紹介まだまだあります。当畑では約50品目200種類を育てていますので、ブログのネタはしばらく大丈夫そうです(笑)。今回は「ズッキーニ」について。近年はどこのスーパーでも見かける食材になりました。そんな中でもぷらぷらのズッキーニはまだまだスーパーでは目にしない珍しいもの、取り揃えております。

ズッキーニってそもそも何なの?
よくその姿からきゅうりの仲間と思われがちですが、実際は「ペポかぼちゃ」と呼ばれる「かぼちゃ」の仲間です。
原産国は北アメリカ南部やメキシコ北部。どうりで暖かい時期に育つ訳です。
成分表を比較してみると(引用:文科省 食品成分データベース参照)

ありゃ…比較するとかぼちゃよりきゅうりに近い気が。強いていえばカリウムがきゅうりより多いのでむくみ解消に良いかも。
かぼちゃの仲間なのにカロリーが少なくてヘルシーなのはありがたいです。

ズッキーニの育て方
ぷらぷらでは種から育てています。2月下旬からビニールポットを使い種まきをし始め、畑の表面に植物堆肥を敷いた苗床にトレイごと置きます。苗床には米のとぎ汁など微生物が活発化するための餌を撒き、微生物の発酵熱を利用して育成を行います。屋外のため、京都のきつい霜にあたると発芽が妨げられたり、場合によっては凍り付いて枯れてしまうので、上から不織布をかけて防除します。

丸く分厚い双葉が出てくるとそこからの生育は結構早く、本葉が2~3枚ついたら畑に植え付けをはじめます。この時点でまだ3月中旬~下旬のため、霜にあたる可能性が高いので同じく不織布でトンネルを作ります。トンネル内で育って後霜にあたる事が無いであろう5月初旬の時点で不織布を外し、日光にしっかり当てます。このくらいの時期には本葉は20センチくらいのサイズに育ち、畑の中でも目立つくらいのサイズになっています。

5月中旬以降から花が咲き、早ければ5月中に収穫が出来ます。今年は早くから大きな苗になって喜んでいたところ突然の霜にあたり、不織布の上からにもかかわらず新芽が凍ってしまいました…。意気消沈のぷらぷら(主人)さん。しばらくぶーたれてうじうじしておりました(笑)が、その後順調に復活し、全ての株が生き残って現在元気に実っています。植物の力ってすごいです。

ズッキーニの実りについて
5月の春野菜と夏野菜のちょうど端境期(お野菜の収量が減る時期)に実ってくれるありがたいやつですが、はじめの頃に実るものは虫の動きが活発でなかったり、雄花が少なったりのせいか、受粉がしっかりされていないようで、10センチ程度の長さにまでは育ちますがその後お尻から腐ってきます。スーパーで「花ズッキーニ」として花がついたまま小さい実のものが販売されているのはそのあたりが理由かもしれないです。適切に受粉がされると大きいもので30センチ以上に実ります。なお、一株に雄花と雌花が両方つくので(雌雄同株)、1株でも育てることは可能です。
大きく育っても味が急激に悪くなるわけではありませんが、若干中央の種部分が多くなり、熱を加えるとシャクシャクした食感になります。30センチ程度までで収穫するのが良いかなと思います。

ぷらぷらのズッキーニ紹介
冒頭に書いた、珍しい品種のものも含め現在5種類を栽培しています。
ズッキーニ
よくある緑色の長いズッキーニ。収量が多く、育てやすいのが特徴。食感は緻密でグリルや炒め物、ラタトゥイユなどに適しています。

黄色ズッキーニ
緑色のズッキーニよりもやや小さく育ちます。加熱しても表面の黄色が変色しにくいので料理の彩りに最適。同じくグリルや炒め物、ラタトゥイユに。

いぼいぼズッキーニ
白色で表面がボツボツとした変わったズッキーニ。緑色のズッキーニに比べて柔らかい食感なので、グリルがおススメ。煮込むと溶けますのでご注意を。

ベイクドポテト
海外の固定種で、初めて見たお客様から「はやとうり??」と言われてしまった真っ白の卵型のズッキーニです。卵型の表面には凹凸がついているので輪切りにすると歯車のような形になります。今年初挑戦の栽培品種ですが、これがですね…納得の味でした。両面を油で焼いて色がついたものを食べるとまさにベイクドポテト。食べた途端に食卓で舌鼓のうなり声をあげたほど(!)のおいしさでした。いぼいぼズッキーニよりもさらに柔らかでしっとりトロッとした食感の楽しめる面白ズッキーニです。

グリーンパンツ
海外のF1品種(F1品種に関しては前ブログ「vol12:ぷらぷらの種たち」でご確認ください。)ですが、細長くぽってりしたドロップ型で下半分が緑色になるためさながら緑色のパンツを履いたようなズッキーニ。その名のとおりです。こちらも比較的柔らか食感。上が黄色、下が緑の面白い姿を活かし縦半分にしてグリルなどのお料理にどうぞ。

ズッキーニのレシピご紹介
ズッキーニを使ったお料理の定番、ラタトゥイユをご紹介します。
フランスのプロヴァンス地方の郷土料理だそうですが、こちらはぷらぷら家のアレンジ版です。
(材料)2人前
・ズッキーニ…1~2本
・じゃがいも…中サイズ2個
・玉ねぎ…中サイズ1個
・人参…2本
・トマトピューレ…100㏄、なければトマトジュースとケチャップを混ぜたもの。
・塩、胡椒、オリーブオイル…適量
・にんにく…ひとかけ
・ローリエ…1枚(あればでOK)

①鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ香りを立たせる
②ジャガイモと人参は乱切り、玉ねぎはくし切りにし塩コショウと一緒に鍋に入れる。
③輪切りにしたズッキーニを鍋に入れ、火が通るまで炒める。
④トマトピューレとローリエを鍋に入れ10分、水分が少なくなったら出来上がり。

本場では白ワインや、ローズマリーやタイム、オレガノなどのハーブを入れるようです。お好みでお試しください。暖かくても冷えてもおいしい作り置きに最適な常備菜です。

以上「ぷらぷらのお野菜紹介 ズッキーニ」でした。

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