■blog vol25:ぷらぷらのお野菜紹介 モリンガ

日暮れが早くなるのを感じつつ過ごす今日この頃の広報担当・嫁です。
今回は変わった種類のお野菜を多数育てている当畑でもひときわ変わったお野菜モリンガをご紹介します。

モリンガってなあに?
馴染みのない名前ですがそれもそのはず、モリンガはインドを中心とした南アジアの地域やアフリカ・南米が原産だそうで、日本では自生していない植物ですが、近年では沖縄や九州の一部で栽培がされているそうです。ワサビノキ科の植物で、確かに生葉は食べるとぴりっとした辛味があります。何でもその栄養価の高さと、根から葉っぱ、花や種の鞘に至るまで全て食べられることから「奇跡の木」と言われ、インドの「アーユルヴェーダ(生命科学)」でも民間療法として用いられている植物だそうです。

真偽は定かではありませんが、除草剤を撒いた土地では発芽しないそうです。確かに双子葉植物だしなぁ…。消臭剤や住居用洗剤、殺虫スプレーなどにも過敏に反応し発芽しないことがあるそうです。うちはご存知のとおり除草剤、農薬、殺菌剤など一切使用しない畑であり、普段の生活も合成洗剤など「剤」のつくものを使わない生活(石けんなど生態系に影響の少ないものを使用する生活)をしているため、容易に育つ印象でしたが栽培の際は注意が必要になりそうですね。(参考:天草モリンガファーム

モリンガの栄養価
ということでこれだけハードルを上げて書いたモリンガの栄養価が一体どれほどなのかを確認したいと思います。(引用:食品成分データベース)夏のお野菜で栄養価の高さを謳われている「ゴーヤ」と比較してみました。(※モリンガは生葉100gの換算、ゴーヤは緑色の種類で実の部分100gの換算です。)

モリンガの特徴としてビタミン類の含有量が高いこと、ミネラル、タンパク質もバランスよく含まれているのが分かります。
ビタミンB群には体内の酵素の働きを助け脂質を代謝する役割があり、ビタミンCには肌の調子を整え酸化を防止する働きがあるため、モリンガは効率よく栄養を摂取できる食べ物のようです。でも、葉っぱが細かく100g食べるって結構なボリュームがあるかも(苦笑)。だから粉末にしてサプリメントで出回っているのかも知れないですね。

モリンガの育て方
ここ京都でもモリンガは育てられます!ただし原産地を見てお分かりのとおり、寒いのは苦手な植物。露地栽培では年越しは難しいようで、ほぼ1年草として扱っています。そのかわり(?)夏の生育がとんでもなく旺盛。どんどん新芽が展開し、急激に大きくなります。晩秋には背丈を越して2mを超える成長が見られます。天敵も少ないのか、いまのところ当畑では虫害にも遭っていません。
例のごとくぷらぷらさん(主人)が種から育て育苗したものを畑に植えておりますが、発芽率も良好で苗を植え付けてからの手間はほぼかかりません。追肥等せず放置栽培でも十分生育します。プランターなどで育てる場合は背が高くなるので、倒れないように支柱があったほうが良いかも。
風にそよぐ丸い葉っぱは色も鮮やかな緑で、見ていると涼やかな気分になります。

収穫!モリンガの使い方
幹から枝分かれしているモリンガを枝ごとに切り取ります。扇形のモリンガの枝をさっと水で洗い、葉っぱをちぎります。生モリンガの葉っぱ、どうやってちぎったら良いの?という疑問を解消すべく、モリンガの葉っぱを調理する前の下ごしらえ、葉っぱの取り方を動画にしてみました。コツは枝元から葉先に向かってしごくようにすること。力を入れなくても綺麗に取れます。これなら小さいお子さんでもお料理のお手伝いができるかも。



実食!モリンガレシピ
生の葉っぱは油との相性も良く、ちぎってそのままサラダに和えても。葉っぱのピリッとした風味が楽しめます。風味はキャベツの芯のような味、辛味はワサビノキ科という名前ではありますが、ワサビほどの辛味はなく、エディブルフラワーのナスタチウムが近い感じ。サラダでは量を食べるのになかなか限界があると思います。今回は「炒めて美味しいモリンガ丼」のご紹介。
モリンガ丼(材料:2人前)
・ごはん…どんぶり2杯分
・モリンガ…50g(お好みの量で加減してください。)
・木綿豆腐…1丁
・卵…2個
・醤油、塩、お酒、昆布、ごま油…各適量
・水…200㏄
①鍋で水を温め昆布、お酒、塩で出汁をとる
②フライパンにごま油、木綿豆腐を適当なサイズにちぎったもの、塩を入れ軽く炒める
③モリンガを入れ火が通ったら①の出汁を入れる
④水分が減ってきたら卵を割り入れ、かき混ぜて仕上げに醤油を一回しし、ごはんの上に乗せる。


お好みで玉ねぎやネギなどのお野菜を入れると甘味が出ます。エスニックにしたいときはコショウとガラムマサラを一振り。
モリンガは火を入れても比較的緑色が損なわれず綺麗なままなので、見た目も鮮やかな丼になりますよ。
ゴマ油や卵と相まって、癖がなく食べやすいです。当畑では晩秋まで収穫を見込んでいます。食べたくなった方はTwitterのDMからご連絡くださいね。
以上「ぷらぷらのお野菜紹介 モリンガ」でした。


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