■blog vol27:ぷらぷらの植栽(秋)
秋を感じ徐々に食欲の沸いて来ている広報担当・嫁です。ぷらぷらの畑も秋の様相に変わりつつありますよ。
トマトは終了し冬の準備、レタス、大根、人参、ビーツ、ほうれん草を順に種まきしています。冬用の苗も少しづつ作っていますが、今年はバッタさんが元気でちょっとぷらぷらさん(夫)が困り気味のようです。特にブロッコリーやカリフラワーなどの苗はよく食害に遭っております。大丈夫か今年の冬野菜!!
秋をいろどる畑の植物たち
ぷらぷら畑には年間50品目200種類のお野菜が育ちます。他にも果樹、切り花、有用な野草、ハーブなどが所狭しとひしめき合っておりますが、秋になると急に目立つ植物もちらほら。順にご紹介します。
①パンパスグラス
高さが約3mにもなるススキの仲間。大変強健な宿根草で一旦根付けば年を追うごとに株が充実していきます。畑で生い茂るその姿はさながら愛知万博のマスコットキャラクター(モリ〇ー&キッコ〇)のよう。そして今時期になるとふさふさした花穂を出します。
遠くから見ると上述のキャラ達がサンバのダンサーの恰好をしたかのよう・・・。そう思うと賑やかな植物です。宿根草で冬には地上部が枯れますが、枯れた葉っぱたちがマルチング(被覆材)の代わりになって寒さを凌いで株自体を守り、春にはその下から新芽が出て成長し、毎秋に花穂を見せてくれます。
ぷらぷらではこの花穂の部分を1m程度の長さに切って収穫し、切り花として販売しています。よくドライフラワーとして販売されていますが、水に浸かった生花として販売の状態ではあまり花穂は広がらず、乾燥しだすと一気に綿毛がふさふさします。ご自宅でドライフラワーにする際は、少しずつ水を減らしてドライフラワーにする水揚げ法(前ブログ:ぷらぷらのドライフラワー参照)をお勧めします。乾燥の際はなるべく涼しい日陰でドライにしてください。日が当たる場所や高温だと一気に花穂が広がり、完全に開いてしまうと空に綿毛が舞い出します(経験者談!)
ぷらぷらでは現在、白い穂を持つパンパスグラス以外にも新たにピンクの穂になる種類を育てています。大変強健な植物ではあるのですが、育てるにあたり着根するまでは水枯れしやすく、少し注意が必要な植物でもあります。
②女郎花(おみなえし)
秋の七草にも名前を連ねる秋にピッタリのお花。鮮やかな黄色で細かい花を付けます。切り花としては水揚げがやや難しく、上手く水揚げ出来ていないと細かい花がボロボロ落ち花を楽しめる期間が短くなります。茎まで黄色でとても目を惹く植物です。
③ユーパトリウム(青色フジバカマ)
秋の七草の1つ「フジバカマ」は本来は淡い色の赤紫の秋の七草ですが、本家フジバカマにも劣らない綺麗な花を咲かせるのがこのユーパトリウム。俗称で青色フジバカマとありますが、全くの別物です。学名はユーパトリウム・コエレスティヌム。キク科ユーパトリウム属の多年草だそうで、地下茎でも増えるし、こぼれ種でも増えるし、耐暑性、耐寒性も持ち合わせる強健な植物。ただ梅雨時期の湿度の高い状態での暑さには弱いようです。よく似た雰囲気の花で近縁の「アゲラタム」という花がありますが、青色フジバカマの方が茎も細く花付きが繊細な印象です。
④リコリス
ヒガンバナの仲間で球根植物。なかなか面白い生態で、秋になると何もない状態から突如茎が伸び始め花だけを咲かせます。ユリのようなラッパ型の花がいくつも合わさった姿。花期は短いですが群生して咲く姿は目を惹きますね。色は赤、ビビットなピンク、白、写真のような青とピンクが混ざったものや、赤いストライプの入ったものなど様々な種類があります。
⑤ローゼル
ハイビスカスの仲間で赤いガクの部分がハーブティーとして楽しめるハーブです。赤い茎ところんとした実がかわいい姿。無人販売やマルシェでは実がついた枝を切花として販売し、飾って楽しんだ後ハーブティーとしてもご利用いただけることを伝え、好評を頂いています。夏の終わりにかけて花が咲きだすのですが、淡い赤い小さなハイビスカスのようでとても綺麗。ただしお花は1日でしぼんでしまいます。
ローゼルのハーブティーはビタミンCが豊富なことで有名です。そのほかにも赤い色素はアントシアニンという抗酸化作用を持つ成分が含まれていたり、カリウムが豊富なのでむくみにも効果があるといわれています。うちのお客様でこのローゼルが大好きということで、箱いっぱいにお送りしたことがあります。のちに手作りジャムにされたそうで、赤い色が鮮やかな素敵な様子を見せて下さいました。ローゼルにはペクチンも含まれるため、煮詰めるととろみが付き、ジャムにすることで日持ちがするので長く楽しめます。
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畑の植栽たちを見ていると、あぁ秋なんだなぁと移ろいゆく季節を感じます。まだまだ秋を楽しみつつ、以上「ぷらぷらの植栽(秋)」でした。
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