■blog vol31:ぷらぷらのお野菜紹介 にんじん2

夏野菜の撤収後、冬野菜の準備を進める端境期を迎えております。広報担当・嫁です。
今回も「にんじん」についてご紹介したいと思います。前回の内容はぜひこちらをご覧ください。

にんじんの生育と収穫時期
前回内容にも記載しましたが、にんじんは約100日で収穫時期を迎えます。
芽が出てから約50日で土の中では根っこが伸び進みます。その後、根の伸長が止まって太り出します。根は茎に近い方から徐々に太くなり先端に向かって太っていきます。ですので、あのような逆三角形の形をしています。理想的なにんじんは根の先端までしっかり太って円筒形をしているもの。先が細いものは、まだ生育の余地があるにんじんです。(※ただし品種にもよるので一概に全ては当てはまりません。)
収穫適期を過ぎた人参は花芽を付け出し、そのころになると根の部分はスカスカになり美味しくなくなり固くなります。
また、縦に割れが入ることがありますが、これは急激に水分を吸って成長が追い付かなかった場合に起こりやすいです。(他にも虫食いや収穫適期を逃したものにも見られます。)
他にも二股に分かれたりすることがありますが、

①根に物理的な障害物があった(石や固い地盤でまっすぐに伸長できなかった)

②未発酵のものを土にすき込んだ際に生じるガスの影響

があります。ですのでにんじんを育てるのには砂地のようなさらさらの土壌で未発酵の有機物がないことが見栄えの良いにんじんを作るコツのようです。当畑でもなるべくにんじんを植える際は畝の中に石などが少ないところを選んでいます。
不耕起栽培(植え付け時に都度耕す方法は取らず、有機物もすき込みません)のため未発酵の有機物によるガスの影響は少ないと思います。

にんじんの栄養価
ビタミンAが豊富であることは有名だと思います。他にもカリウムをはじめミネラルを多く含んでいることがわかります。当畑では生育中の間引きしたにんじんも葉っぱ付きで販売しており、農薬不使用のものが出回りにくい現状もあってか大変喜ばれています。
また、成分表からは通常のにんじんに比べ、京都の地野菜である金時にんじんはミネラルをさらに豊富に含んでいることがわかります。
(引用:食品データベース https://fooddb.mext.go.jp/

にんじんの品種あれこれ
スーパーで見かけるにんじんはオレンジ色の三角形の印象ですが、世界では多種多様な姿形のにんじんが栽培・販売されています。当畑でも海外の固定種を含め数種類を栽培しています。

①五寸にんじん
日本で最もポピュラーなオレンジ色のにんじん。その名にあるとおり五寸(15~20cm)程度に育つため名づけられました。甘味が強く水分量が多いため食べやすいにんじんです。

黄にんじん
黄色のにんじんは海外では比較的よく栽培されているそうです。特徴としてカロテノイドを含み含むものも見られます。当畑でも毎年よく育つ人気の商品です。

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③紫にんじん
海外の固定種でグニフパープルという名のにんじん。小ぶりですが甘味が強く、外が美しい濃い紫を呈します。切ると中は黄色でコントラストが面白いです。作物の出来の良しあしにもよりますが、個人的には蒸して食べると他のどの種類のにんじんよりも強い甘味があるように思います。

④金時にんじん
京都の固定種野菜で木津あたりが発祥といわれています。30~40センチと細長く伸び、鮮やかな濃い赤色はお正月のお野菜としても重宝されています。煮崩れしにくく、赤い色素にはリコピンが含まれるそうで、抗酸化作用があると言われています。(リコピンはトマトに見られる赤色色素です。)西洋系のにんじんが主流の中、この金時にんじんは東洋系の長にんじんです。

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⑤島にんじん
沖縄の固定種野菜で、黄色く長細い姿が特徴です。約30センチ程度に育ちます。沖縄県内では「チデークニー」とも呼ばれます。こちらも東洋系長にんじんに分類されます。青臭さが少なく和風の煮物に向いています。

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⑤白にんじん
当畑ではフランスの固定種のものを育てています。首の部分に緑がかかったオフホワイトの細長いにんじん。味はあっさりしていて独特のセリの香りが強いように思います。ポトフなど洋風の煮物にいかがでしょうか。

ニンジン種世界の野菜種 ホワイトキャロット(0.2ml)にんじん 人参


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おすすめにんじんレシピ
煮込み料理に向いているお野菜であること間違いなしですが、当畑のにんじんは生でも美味しいです。火を使わず比較的簡単に出来る「にんじんのラペ」をご紹介します。
(材料:2人分)
・にんじん…中サイズ2本
・塩、こしょう…ひとつまみ
・オリーブオイル…大さじ1
・お酢(なければレモン汁でも可)…大さじ3
①にんじんをスライサー等でカットし千切りにする。
②塩ひとつまみを入れてなじませる。
③しんなりしたらお酢、オリーブオイル、胡椒を入れて混ぜる。
にんじんの持つビタミンAが脂溶性であることを活かし、オリーブオイルを加えることや、にんじんに含まれる「アスコルビナーゼ(ビタミンCの還元作用を失活させる働きを持つ)」という酵素の働きをお酢で失活させることで、栄養素を無駄にすることなく効率よく摂取できるレシピです。お好みでクミンシードを加えるとぐっと味が引き立ちます。
冷蔵庫で5日程度は日持ちするので常備菜としてストックしてはいかがでしょうか。
2回にわたり掲載しました旬のお野菜「にんじん」。レシピや栽培などぜひ挑戦してください。
以上「ぷらぷらのお野菜紹介 にんじん2」でした。

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