■blog vol21:ぷらぷらの果樹紹介 バナナ

度重なるゲリラ豪雨でせっかく実ったトマトがパッカーンと割れてしまいしょんぼりしている最近の広報担当・嫁です。
売り物にならないトマトは、その実りに感謝しつつ胃袋の中へ…(んん?)

さて気温が上がって畑の植物たちも元気で、日ごとすくすく育っています。今回はそんな中でもひときわ成長の目まぐるしい植物、「バナナ」のご紹介です。

畑にバナナ?
温室もないのにバナナ?しかもここは京都。冬は底冷えのする京都。バナナは熱帯地方の植物では?と訝しがるお気持ちはよーくわかります。私もはじめは不可能だと思ってましたから。そこは園芸趣味歴20余年、元園芸店店長の腕の見せ所。昨年5月に植えた膝丈もなかったバナナの苗は見事に厳寒の冬を越し、現在畑のど真ん中で方々に葉っぱを広げて鎮座しております。

バナナの育成条件
バナナの原産地は東南アジア(一説にはマレーシア)だそうです。熱帯植物ですよね。バショウ科といって葉っぱが大きく広がる植物です。草丈は最大「5m」にもなるそうです。どうしましょ、つまり畑のど真ん中に消防車(全長5.5mらしい)がそびえ立つ程度になるって事?薄々気づいておりましたが、やっぱり変な畑です。耐暑性は強く、耐寒性が弱い植物。栽培適温は品種にもよりますが20℃~30℃、耐寒温度は0℃以上、-2℃程度で地下茎含め完全に枯れてしまうそうです。ぷらぷらさんはバナナの品種に着目し、耐寒温度が比較的低いものを選んで育てています。冒頭に「ぷらぷらの果樹紹介」と書きましたが、正確にはバナナは果「樹」ではありません。樹の幹のように見える部分は、茎が重なりあった「偽茎(仮茎)」と呼ばれるものだそうです。なので、正確に言うとバナナの樹でなく、バナナの草。あんなに大きいのに、草ですwww。

最大の難関・京都の冬
ご存じのとおり、京都は盆地で夏はむわっと暑く、冬は底冷えで身体の芯から冷えるような土地。バナナが苦手な冬を、果たして越せるのかが育成の最大の難関でした。ぷらぷら畑では冬に柑橘類や寒さに弱い果樹、花木に不織布や防風ネットを付けて寒さを防いでいます。不織布でさながらミイラのようにぐるぐる巻きになった植物ですが、冬の放射冷却による霜を防ぎ不織布内で植物に霜が生えないようにしてくれます。その他に、おススメの方法として「植物堆肥を敷く」ことをしています。方法は、冬越ししたい果樹、花木の根本から半径1m程度植物堆肥をこんもり敷くこと。こうすることで地表からの寒さを防ぎ、土中の温度が著しく低くならないようにしています。

【ふるさと納税】「京堆肥」20リットル×3袋(計60L)【ヨードクリーン】

価格:5,000円
(2021/7/15 11:33時点)

京都のうっすら積もる雪はさほど地面の温度も低下せず怖くないんです。雪雲が厚く出る時は放射冷却を防いでくれていることと、雪の水分で湿度が上がり空気中の水分の熱のおかげで暖かくなります。また、積もった雪が太陽の光を反射することで地面付近の温度が上がります。問題は冷たく降りしきる雨。雨の後に夜中雲一つなく晴れるとこれまた宜しくなくて、放射冷却で地表温度が下がります。さらに風が吹きすさぶと地上部分が凍ります。厳寒の雨は戦々恐々です。

バナナの種類について
元々変わった植物が大好きで、このバナナを苗で見つけた時には狂喜乱舞でした。その名も「ブルーアイスバナナ」ブルー・ジャヴァ・バナナ(Blue Java banana)とも呼ばれるバナナです。バナナの種類の中でも耐寒性-5℃とバナナの中でも冬に強い性質を持っています。また、風にも比較的強く倒れにくいそうです。確かにあの吹きっさらしの風の中でも倒れずどっしり構えております。熟す前の色が青銀色の珍しいバナナ。アイスクリームのように甘いのが特徴だそうです。

実はいつ実るのか?
最も気になる事、それは果たしてバナナの実はなるのか。文献からだと苗を植えてから概ね15か月~24か月で花序と呼ばれるお花が咲き、その後に実がなります。植えたのは2020年5月。もしかしたら最短で今年の8月には花が見られるか?!花の時期は5月~10月だそうです。バナナを育てておられる方のブログを見る限り、葉っぱが40枚出た頃に花序が出てきたという話もあり。んんんまだちょっと葉っぱの枚数が足りませんね。

バナナの成長記録
本ブログ初!動画で見るバナナの成長記録です。
(先日InstagramでUPしたものです。動画の最後に出てくる「tap here」を押しても動きませんのでご了承くださいませ…)

さてはてバナナは実るのか?京都初露地植えバナナのご紹介が出来る日をお楽しみに♪
以上「ぷらぷらの果樹紹介 バナナ」でした。

広告