■blog vol23:ぷらぷらのお野菜紹介 トマト2
農薬不使用、不耕起栽培などこだわり栽培のお野菜達をPlantsPlanetぷらぷらの屋号で栽培、販売しています。広報担当のぷらぷら嫁です。
前回に続いてトマトについてさらにご紹介します。気になる前回の記事はこちら。
知って欲しい!トマトの多彩な品種
トマトは実に世界中で栽培され約8000〜10000種類もあるそうです。そのうち、日本で栽培されているのはたった200種類。ぷらぷらの畑では現在10種類程度のトマトを栽培しています。
日本では大玉トマトなら丸い赤いトマトが主流ですが、世界では黒、こげ茶、黄、白、緑、青、紫などものすごい多種多様なトマトが販売されてます。また、形状も横楕円、縦楕円、洋梨型、三角錐型など様々です。最近になって所々のスーパーでカラフルなミニトマトを見かけるようになりました。トマトは品種によって味も形もお料理の向き不向きも色々なので、普段と異なるトマトにも挑戦してみて下さい♪
トマトの断面の話
以前SNSで、トマトを輪切りにしたら種がぐちゃぐちゃの配置だったけど、これはもしかして遺伝子組み換えトマト?!って話が出回ったのを見かけました。結論から話しますが、断面がぐちゃぐちゃで種の配置がまばらなもの=遺伝子組み換えではありません。(※なお、ここでいう遺伝子組み換えの定義は、人為的にゲノム編集がなされている事を指します。例えば、キャベツの遺伝子をイネに入れたり、除草剤抵抗性のある遺伝子をトウモロコシに組み込んだりしたものです)
写真はうちのブルートマトを輪切りにしたものです。
先述の通り、トマトは世界で8000〜10000種類もあり、その中には珍しい形質を持つ物が現れた時にその種を代々増やして育てていったものがあります。これらを「固定種」と呼び、中でもその農家さんに先祖代々に引き継がれるものを「エアルーム種」と呼んだりしますが、それらの中には断面が正円でない物、種の配置が不均一な物が複数あります。
日本で数多く出回っているトマトは、「桃太郎」という品種を中心に、実が正円に近く、種も対称性のある配置になっている物が主流のため、ご存知ないと初めは驚かれると思いますがご安心ください。
種の話に関してはブログ前述も是非ご参照下さいね。
ぷらぷら畑のトマト紹介
ではぷらぷら畑の特徴あるトマト達をご紹介します。
①ブルービューティー
カナダが産地のトマトで、何と言っても特徴は上部の鮮やかな青色。熟すと青紫〜ワインレッドの色合いになります。生食に向いており、果汁が豊富な大玉トマトです。
②マティナ
中玉トマトのマティナは実りが良く、昔ながらのトマトの味が楽しめます。断面も普段スーパーで見かけるトマトに近いと思います。生食はもちろん、冷製パスタやマリネにも向いています。
③イエローパーフェクション
中玉トマトで熟すと黄金のような山吹色になるトマト。酸味も甘味も感じられますが他のトマトに比べててジューシー感には欠けるかも。生食よりもマリネにしたり、ひと手間かける事でより美味しさが際立つと思います。果肉が硬めなので中をくり抜いてオードブルにも。綺麗な黄色が目を惹きます。
④イエローボーイ
中玉トマトでこちらも酸味、甘味のバランスが良く、先述の③イエローパーフェクションよりもジューシー。生食でどうぞ。
⑤ベルーナロゼ
スイスの桃色系大玉トマト。スイスの固定種で、日本の桃太郎のような大玉トマトと近いそうです。確かに味も随分似てます。違いと言えば、種のゼリー部分が少な目で、肉厚な感じなので湯むきしてマリネや冷製パスタが美味しいかも。皮も薄くて剥きやすいです。昔ながらのトマトの味がお好きな方に。
⑥ホワイトトマト
何と言っても見た目が驚きの白いトマト。熟すと淡いクリーム色になります。ジューシーで皮が薄く、あっさりした味わい。ピューレ状にしてジュースや冷製スープにしても美味しいかも。トマト特有の匂いが少ないのでトマトが苦手な方でも食べやすいかも♪
⑦ピーチトマト
トマトの中でも私個人は一押しのトマトです。まず表面に桃のようなモケモケとした産毛があります。皮も薄く柔らかで、一瞬桃をかじったかなと思うほど。でもトマトのしっかりした風味が楽しめて、食感が楽しいトマトです。ぜひ皮ごと丸齧りして下さい。初めて食べた時の衝撃たるや。今も収穫時、ちょいちょいつまみ食いしているつまみ食い率No.1のクリーム色のトマトです。(はっ、ぷらぷらさんに怒られる…)売り場にあまり並ばないのは虫食いが発生しやすく、痛みやすいせいです。決して私のつまみ食いのせいでは…ごにょごにょ。
⑧グリーンゼブラ
トマトなのに、シマウマみたいな縞模様が入る中玉トマトです。未熟な時は緑のグラデーションのかかったシマシマ。熟すと黄色と緑のハイカラな色合いの縞模様が楽しいです。緑色で食べられるので、ジャムにすると翡翠色のジャムが出来るそう。見た目ほどの酸味はなく食べやすいトマトです。色んなトマトに混ぜてカクテルサラダにいかが?
⑨ミニトマト ブラックチェリー
通常のミニトマトが朱色なら、このトマトはルビー色といった所でしょうか。深い赤、セピア色の赤が目を惹きます。それだけでなく甘味が強く味が濃いのが特徴。オヤツにもなるミニトマトだと思います。実際お客様で、お子さんに洗って置いておいたらぺろっと食べてなくなっちゃったと嬉しいお知らせを頂いたエピソードを持つトマト。通常のミニトマトと一緒に食べるとその味の違いをご理解頂けると思います♪
⑩サンマルツァーノ
こちらは丸型でなく、縦長丸の種類です。
果肉が多くて、果汁は少ないものの旨味が濃く、イタリアでは調理用トマトとして栽培されており、熱してトマトソースが絶品!ただ、日本の気候や風土と合いにくいらしく、収穫に至るまでに虫食いや腐りが入ったりとなかなか育てるのが難しい種類のようです。今年は苗がしっかりしているので期待してます♪
よく似たトマトです円錐型のものが、「カーデナル」。こちらも生食より加工に向いてます。ざく切りでラタトィユがオススメ。
他にもよくある普通のミニトマトなども栽培、販売してます。毎年しっかり収穫できて、トマトはうちの稼ぎ頭です。
トマトのレシピ
湯むきトマトのマリネはいかがでしょう?ミニトマトで作ってもオシャレです。コツはトマトの湯むき。さっと茹で、冷たい水に漬けること。このひと手間をかけると出来上がった時には口いっぱいに幸せが広がりますよー。
(材料)2人前
・トマト…中玉なら4〜5個、ミニトマトは30個くらい
・塩…ふたつまみ
・こしょう…お好みで
・レモン汁…大さじ3、無ければりんご酢でも可。
・オリーブ油…大さじ2
・お好みでタイム、ローズマリー、オレガノ、バジルなど入れるとさらにgood
①トマトは先にフォークや包丁の先端で穴を複数箇所開けておく。大きめのトマトなら皮に軽く切れ込みを入れても可。(…黒ひげ危機一髪の胴体差し込み口みたいなイメージで、まんべんなくちょんちょんと切れ込みを入れていくと後でつるんと皮が剥けます。)
②たっぷりのお湯を鍋に沸かし、トマトを入れる。中玉トマトは20秒、ミニトマトは10秒程度。
③別で用意した水を張ったボウルに茹でたトマトを入れて冷ます。次第に皮がつるーんと剥けます。
④トマト以外の材料をタッパに入れて混ぜて、湯むきしたトマト達をその中に入れ軽く混ぜた後冷蔵庫で冷やします。中玉トマトの種が気になる方は湯むきした後にざく切りして種を取り除いてから入れると良いかもです。
一晩置いたら食べ頃!トマトのマリネ、余ったら冷製パスタや潰してドレッシングに。作り置きおかずに良いですよ。
夏バテ防止に、お肌の調子を整えるのに、夏はトマトが美味しい季節。食べたくなった方はぜひぜひTwitterのDMからご連絡下さいね。
以上、「ぷらぷらのお野菜紹介 トマト2」でした♪