■blog vol5:ぷらぷらの春野菜

京都・洛西で四季を通じ色とりどりのお野菜を育てています
PlantsPlanetぷらぷらの広報担当、嫁です。

うららかな日が続き季節は春爛漫。今回はうちの畑のお野菜たちをご紹介します。普段ぷらぷらさん(主人)がツイキャスやyoutube,twitterなどで畑の現在の様子を発信していますので併せてご覧くださいね。

どんなものを栽培しているの?

ぷらぷらでは年間約50種類240品目のお野菜、ハーブなどを露地栽培で育てています。
・春…菜の花、カリフラワー、ブロッコリー、きぬさや、そら豆、玉ねぎなど。
・夏…ズッキーニ、きゅうり、トマト、なす、いんげん、オクラ、にんにく、など。
・秋…パプリカ、とうがらし類、かぼちゃ、さつまいも、いちじく、柿、はやとうりなど。
・冬…大根、かぶら、白菜、ほうれん草、ごぼう、水菜、小松菜、春菊など。
また一年を通じてラディッシュ、リーフレタス、人参、にら、ねぎ、パセリなどが収穫できます。

多品目には理由がある

決して広くない畑にひしめく多種多様な野菜たちですが、多品目には理由があります。
1つは、自然農法を目指した露地栽培のため野菜の生育が天候に大きく左右されること。
例えば雨が多い時はきゅうりがぐんぐん育ちます。代わりにトマトは多雨だと色づきが悪く、水を急激に吸った実は「ぱっかん」と割れが入ってしまいます。
日照りが続く時に比較的辛抱強く耐えてくれるのはピーマンやししとう類。(※ただし、日照りが続いた時のししとうは辛い味になりやすいので
販売は控えるようにしています。見た目だけで辛さが分からないのがつらいところ。)
京都の寒い冬で霜が降りても強いのはキャベツたち。暖冬の時は葉物野菜が旺盛に育ちます。(…が、虫たちもごきげんで冬眠が遅いため、むしゃむしゃ食害されます。)
冷夏の時はアスパラが元気。そういった日本独特四季折々の天候に対し、毎年同じ気候条件でないため少量多品種にして育てることで「何かが不作でも何かが豊作」という状況を作り、収量が極端にアップダウンしないように画策しています。

もう1つはぷらぷらさん(主人)曰く「自分が食べたいものを育てたい」だそうです。(何て独善的な理由…。)きっかけになったのは海外のスーパーを訪れた際、日本では見かけない多種多様な姿形のお野菜たちが所せましと並んでいる光景に出会ったこと。トマト1つとっても、シマシマのもの、白、黒、黄、橙、赤茶色など日本にはない海外の固定種のものに驚いたそうです。
そう何度も旅行に行ける訳でもないし、それなら自分で育てて収穫できれば海外まで行ってお野菜食べなくてもいいじゃん!という思考のもと(かなりの食いしん坊ですね)園芸で培ったノウハウを総動員し、海外の固定種のお野菜を収穫できるまでになりました。
他にもご当地京都をはじめとした日本の各土地に息づく「伝統野菜」にも着目し、栽培に挑戦しています。

おすすめ春野菜ご紹介

ぷらぷらの畑で採れる春が旬のお野菜や、他ではなかなか見かけないお野菜を個人的なランキング形式でご紹介します。

第5位:パセリ】通年でも採れるお野菜ですが、春のパセリは格別です。桜が咲き始めると一気に伸びて茎や葉が立派になります。正直個人的にパセリは苦手だったのですが、うちのパセリはチャーハンやサラダ、グラタンのトッピング、パスタなどに使うとお料理の味が際立つすぐれもので、食べてみてからパセリに対する見る目が変わりました(笑)

第4位:絹さや】春野菜の代表格。ぷらぷらの畑でも毎年安定の収穫量、春の稼ぎ頭です(笑)。さっと茹でてお浸しやドレッシング、マヨネーズなどで和えて一品に。丼もののトッピングにすれば鮮やかな緑色が映えます。うちではお味噌汁にもよく使っています。

第3位:スナップえんどう】大人から子供までお好きな方が多いお野菜ではないでしょうか。ジューシーな食感と強い甘味のあるお野菜です。

第2位:そら豆】焼いてよし、煮込んでよし、ご飯のおかずにもお菓子(ずんだ餅)にもなる優れもの野菜。ぷらぷら畑では昨年、今年と収穫量が増えているお野菜です。豆のさやが空を向いて育つので、「そらまめ」。イチオシの食べ方はさやごと丸焼きです。表面が真っ黒に焦げ目がつく程度に焼くと、中からホクホクのそら豆が出てきます。お塩を軽くふって、それだけで満足の一品。

第1位:アーティチョーク】年々収量が増えている基本放置栽培(!)のアーティチョーク。日本でなかなか栽培されている農家さんも少ないことと、園芸が趣味のぷらぷらさんならではのお野菜、ということで堂々の1位です。

ヨーロッパではメジャーなお野菜で、別名は「チョウセンアザミ」と言い、蕾にあるガクの付け根と内側の花台部分にでんぷん質の可食部分があります。花のつぼみを食べるなんて何てエレガントなお野菜。…とそれに反して調理は壮絶(!)。なぜなら大きな蕾のガク1つ1つには鋭利なトゲトゲがついており、キッチンバサミや包丁などで取り除く必要があります。(刺さると結構痛いです…涙)トゲを切った後は蕾を真っ二つにして、中の綿毛を除去します。(これまた細かいトゲがついてチクチクします…涙)

下処理が済んだ後は蒸し器または沸騰したお湯で茹でてください。中まで火が通ったらさっと水にくぐらせます。せっかくのあざやかな緑色がウグイス色になりますが、ここまでくればあとは食べるのみ。

ガクの根本部分を包丁やスプーンでこそげ落として召し上がれ。ホクホクの花台部分が一番の可食部分です。オリーブオイルやニンニクとの相性が良いので、ソテーで食べると絶品です。

そして食べた後に思うはず。たとえどれだけトゲが刺さっても(!)、下処理が面倒でも(!!)、可食部分が少なくても(!!!)、生のアーティチョークはそれに見合う価値のある食べ物だと(♪)

以上、ぷらぷらの春野菜たちご紹介でした。食べたくなった方はTwitterのDMから通販お問い合わせください。

広告