■blog vol2:ぷらぷらの野草たち

ぷらぷらの畑もここ数日で随分春めいてきました。
今年は苗を作った菜の花があまりうまく育たず、収穫できないかも…と思っていましたが、昨年の落ち種からひとり生えの菜の花が出てきてくれました。(うちでは植えてないのに勝手に出てきてくれる野菜たちのことを「野良やさい」と呼んでます^^。)

不思議なことに野良のお野菜たちは虫や病気にも強く、大きく成長してくれる傾向にあるように思います。これまでも「野良ごぼう」「野良白菜」まれに自然交配したのか、先祖返りしたのか、「野良こまこん」(小松菜と大根?)がひょっこり生えてくることも。

自然農法を目指した畑なので、極力手を加えずあるがままの姿にしていますが、まだまだ地力(土の保肥性、排水性、保水性など)が足りないのか全く手を加えずに大きく立派に育つお野菜はわずかです。

そんな中、全く何も手を付けずに毎年生えてきてくれる素敵なものがあります。

それは「野草」
わたくし、野草だいすきです。小さい頃は片田舎に住んでいて、周りは田んぼや広場。友達は野草という環境でした。シロツメクサで冠を編んだり、タンポポの茎で水車を作ったり、それだけでは飽き足らず、家にある食べられる野草の本を読み漁っては本当に食べられるか試したり…(友達食べるんかい!というツッコミはご遠慮くださいませ^^;)
三つ子の魂百までと申しますが、今も変わらず野草と戯れております。

ぷらぷら畑も野菜たちと共に多くの種類の野草が生えてます。タンポポ、ホトケノザ、ハコベ、オオイヌノフグリ、ヨモギなどなど。今日はその一部を超個人的な好み(食レポ付き)ランキングでご紹介。

ぷらぷら畑野草ランキング

ぷらぷら畑の野草おすすめ第3位:ヤブカンゾウ
夏に八重のオレンジ色の花が咲くヤブカンゾウ。毎年畑の脇にひょっこり出てきます。新芽やつぼみが食べられます。この時期はちょうど新芽がモリモリ出てきます。

収穫は根より上の部分を刈り取ります。あまり大きくなりすぎると食感が悪くなるかも。

無味ですがほんのり甘さが感じられます。おすすめは炒め物やさっと茹でてお味噌で和えたり。キュッキュ、シャクシャクとした歯ざわりで、アスパラと穂先メンマを足して2で割ったような食感でしょうか?
とにかくクセがなく食べやすいです。

ぷらぷら畑の野草おすすめ第2位:ギシギシ
春まだ遠い早春に小さな若葉が出てきて可愛いなと思っているのも束の間、あっという間ににょきにょき伸びてどっしりとした株になり放射状にドデンと広がります。普通の畑だと厄介者扱いですが、私は見かけるとウキウキします笑。
ギシギシの仲間で「スイバ」も味・見た目はほぼ同じです。

スイバは本や映画になった「植物図鑑」でも紹介されたそうです。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました [ 岩田剛典 ]

収穫はまだ葉が広がる前の若い新芽の部分。ぬめりがあるので初めて収穫されると驚くかも。こちらもさっと茹でて水にさらしてからお浸しやお酢や醤油、ごま油と和えてナムル風に。
広がった葉っぱにはぬめりがほとんどなく、茹でるとモロヘイヤに似た食感。
新芽のほうはジュンサイに似ています。あっさりした酸味があります。

ギシギシは「シュウ酸」という酸を多く含んでいるため、生で食べるととても酸っぱく、食べ合わせによっては「シュウ酸カルシウム」というトゲトゲした形の物質に変化して、口の中がイガイガしたりすることもあります。カルシウムを多く含む牛乳やお豆腐と一緒に食べる際はご注意くださいね。

ぷらぷら畑の野草おすすめ第1位:のびる
個人的にぶっちぎりの第1位は「のびる」です。新玉ねぎのように真っ白で小さい球根がとってもかわいいです。葉っぱから根っこに至るまで全て食べられますが、おすすめはやはり球根部分。
球根は結構土深くにありますので、収穫の際はスコップが便利です。

茹でて酢味噌和えや、わけぎのようにぬたにしたり、刻んでチャーハンや醤油漬けなども。ネギの仲間なので生食はピリッと辛味があります。火を通すとホクホク触感になります。玉ねぎほどの甘味はありませんが甘味もありおススメです。4月以降になると分球し始めて旨味が減りますので、旬は2月~3月中旬頃までのお楽しみです。無人販売や通販で販売もしてますよ。

最後に、おすすめの本ご紹介。

特におすすめは「あたらしい草花あそび」です。Twitterで知った方の草花遊びの本ですが
どの作品もとても可愛くて、出来れば親子で遊んでもらいたなと思う作品が多数です。

皆さんも野草からぜひ身近な「春」を感じてみてください。

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